遺言・遺産相続の弁護士コラム

親に終活をすすめたいとき、どうやって切り出すべき?

遺言

「親が元気なうちから、終活を話題にするのは気が引ける…」と、お悩みではありませんか? でも、もしものときに困るのは、残された家族だということをご存じでしょうか。
本コラムでは、親が終活をしていないと困ることや、親への具体的な切り出し方などについて解説します。

この記事でわかること
  1. 終活とは何か
  2. 親が終活をしていない困ること
  3. 親へ終活をすすめるやり方

終活とは

「終活」という言葉を耳にしたことはありますか? 終活とは、人生の締めくくりに向けた準備をすることです。
主に、エンディングノートを書いたり、遺言書を作成したり、大切な思い出の品を整理したりすることが挙げられます。

親が終活をしていないと誰が困る?

親が終活をしていないと困るのは残された家族です。

たとえば、親が亡くなったときに連絡する親族の連絡先はわかるでしょうか。
ほかにも、親がどこの銀行に口座を持っているかわからなければ、相続財産から漏れてしまいますし、生命保険に入っているかどうかわからなければ保険金の請求もできません。
サブスクのサービスを解約しようにも、ID、パスワードがわからなければ解約するのも大変です。

また、親が残した財産は相続人で分けることになりますが、遺言書がなければ相続人同士で話し合う必要があり、場合によっては相続人同士でもめてしまうかもしれません。

残された家族が困らないようにするためには、親に「エンディングノート」を作ってもらい、自身の情報を整理して残してもらうことが重要です。
また、相続で子どもたちがもめないようにするためには、遺言書を作成しておくことが有効です。生前に、いくら子どもたちに相続の話をしていたとしても、それが遺言書の形になっていなければ法的な効力はないからです。

親への終活のすすめかた

このように、親が残された子どもたちにする最後の務めが「終活です。
では、親に終活をしてもらいたいと思った場合、どのように切り出せばよいでしょうか。
突然、親に遺言書を書いてほしいとは言いにくいですよね。

たとえば、「最近、終活って話題になってるけど、お母さんはやってる?」と聞いてみるのはどうでしょうか。
「お薬は何を飲んでるの?」、「医療保険って入ってる?」といった質問から、エンディングノートを一緒に作ることをすすめてみてもよいかもしれません。
また、財産の相続についても避けては通れない問題です。子どもたちがもめないようにするために、遺言書を残してもらうよう伝えましょう。

遺言書の作成は弁護士などの専門家へ

遺言書は、内容に不備があれば無効とされる場合がありますし、内容によってはかえってもめごとの種になってしまうケースもあります。
そのため、遺言書の作成は専門家に相談されることをおすすめします。ご相談は親子で一緒に受けられますし、そのほうが親御さんも安心されるはずです。
親御さんにすべてを任せるのではなく、一緒に進めていくことでスムーズに終活をすすめられるのではないでしょうか。

アディーレにご依頼いただければ、遺言書作成に必要な書類を依頼者の方に代わって収集します。(※)

  • 一部の必要資料については、依頼者の方にご用意いただく場合がございます。

また、依頼者の方のご希望に沿った内容かつ法的に有効な遺言書を作成できます。

アディーレなら、遺言・遺産相続に関するご相談は何度でも無料です。ぜひお気軽にお問合せください。

橋 優介
この記事の監修者
弁護士
橋 優介
資格
弁護士、2級FP技能士
所属
東京弁護士会
出身大学
東京大学法学部

弁護士の職務として特に重要なことは、「依頼者の方を当人の抱える法的問題から解放すること」であると考えています。弁護士にご依頼いただければ、裁判関係の対応や相手方との交渉などは基本的にすべて弁護士に任せられます。私は、弁護士として、皆さまが法的な心配をせず日常生活を送れるように、陰ながらサポートできる存在でありたいと考えています。

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